補正タオル3枚使用のお店の着付けは苦しく着崩れる
4月に入って寒さもおさまって過ごしやすい気温になり、成人式前撮りに最適な気温となりました。
着物といえば苦しい(当店ではないですが)・着崩れ(当店ではないですが)が頭をよぎると思います。ただ、当店のようにそうでないお店も稀にあります。
では、なぜ同じ着付けでそこまでの違いがあるのでしょうか?
そして、振袖に限らず、着物に関わる日本全国のショップ(大手呉服店や写真館)の着付けは何故、補正タオル3枚なのか?
について、今日もぶっちゃけて解説していきます。
なぜ同じ着付けでそこまでの違いがあるの?
成人式前撮り・二十歳の集い当日までに振袖の用意や髪飾り・ヘアメイクはどんな感じにしようかと時間をかけて全ての総仕上げとなるのが「着付け」なのですが、一言で着付けと言っても人それぞれやり方が異なります。
「なぜ?」
そう、
肌着
↓
補正
↓
長襦袢
↓
振袖
↓
帯
↓
帯締め
↓
帯揚げ
この流れは一緒です。
ですが、着付けには流派というものがあり、それぞれ上記の流れ一つ一つの着付け方が紐一本締める方法まで違います。
とはいえ、共通している事は
「着物は上から下まで寸胴に真っ直ぐ降りている姿が美しい」
という事です。
これを知っているだけでも道で歩いている着物姿を見た時に見方が変わり、ちょっと着物に興味を持ってもらえるかもです。
何故どこのショップも補正タオルは3枚なのか?
初めに皆さんに声を大にしてお伝えしておきたい大事な事が一つあります。
これから着付けをどこでしてもらおうかとお悩みの方は、これだけは覚えて頂きたい。
「苦しくて、すぐに着崩れるから補正タオル3枚しか使用しない着付け師やショップは避けた方がいい」
理由は
前の見出しでもお伝えしたように美しい着物姿の基本中の基本は「着物は上から下まで寸胴に真っ直ぐ降りている姿が美しい」これが不可能だからです。
凸凹した人間の体を真っ直ぐに整えるのが「補正」です。
補正タオルは基本的に胸・ウエスト周りに使用しますが人の体は千差万別。
ふくよかな人
スレンダーな人
スレンダーだけどバストが大きい人
スレンダーだけどヒップが大きい人
まだまだ様々な体型の方がいらっしゃいます。
タオルは2重・3重に折り曲げたりして使用するのですが
例えば
バスト・ヒップが大きくてクビれている人は100%3枚のタオルでは足りません。
ヒップのみ大きくてウエストが細い人には胸にタオルを1枚使用するので2枚のタオルでウエストのクビれをなくす事は不可能です。
タオルが少ないという事は、紐を締めた時のクッションがなくなります。
因みに、多くのショップの着付け師さんは着物がズレ落ちるクレームを避けたい為に胸紐・腰紐を思いっきり絞めます。(全てではないです)
なので、補正タオル3枚使用のお店の着付けは苦しく着崩れます。
ぶっちゃけて言うと
では、なぜ足りないと分かってて何処もタオル3枚しか使用しないのか?
それは先に述べた通り「流派」が関係してきます。
多くの呉服店や写真館には皆さんも一度は聞いた事がある着物学院や、その他着物学院と契約・または補正タオルは3枚でいいと教えられてきた着付け師さん個人が着付けの担当をされているからです。
茶道や華道のような伝統文化の世界も同じですが、「大御所の言うことには逆らえない」という悪習慣が未だに存在します。
その大御所が「補正タオルは3枚!」と言うと「YES!」と言うしかないのです。
これが、日本全国補正タオル3枚の原因です。というか、私どもはこう考えます。
補正タオル3枚使用のお店の着付けは苦しく着崩れるのまとめ
着付けの補正の役割は着姿の土台作りです。
その土台がしっかりできていないと動く度に崩れていくのは着付けを知らない人でも想像して頂けると思います。
せっかく○十万円◯百万円かけて用意した振袖です。
そんな高価な振袖を着付けるショップ選びや着付け師を選ぶ時は、補正タオルの枚数を聞いて3枚の場合はなるべく避けましょう。
因みに成人式お支度専門ショップベルファッシノは、お嬢様の体型に合わせて補正しますので、タオルの枚数制限はございません。更にコットンもふんだんに使用致します。
振袖レンタル・お支度にお悩みの方はお気軽にお声掛けください★
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最後までお読み頂きありがとうございます★
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